これで完璧!結婚式お呼ばれゲストのための「ドレスコード」徹底解説
結婚式に招待された際、招待状に「ドレスコード」の指定があって、「一体何を着ていけばいいの?」「TPOに合った服装って?」と頭を悩ませた経験はありませんか?
「ドレスコード」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、これはゲストが安心して結婚式を楽しめるように、新郎新婦からの心遣いとして設けられるものです。
今回は、結婚式お呼ばれゲストが知っておきたいドレスコードの基本から、具体的な服装選びのポイント、そしてよくある疑問まで、分かりやすく解説していきます。これを読めば、もう服装で迷うことはありません!自信を持って、お祝いの席に参加しましょう。
1. ドレスコードってそもそも何?なぜ必要?
「ドレスコード」とは、特定の場所やイベントにおいて求められる服装の規則や指針のことです。結婚式においては、ゲストが会場の雰囲気や格式に合った服装で参加することで、式全体に統一感が生まれ、より一層お祝いムードが高まります。
新郎新婦がドレスコードを指定する主な理由は以下の通りです。
会場の雰囲気との調和: ホテル、レストラン、ガーデンなど、会場の雰囲気に合わせてドレスコードを設けることで、全体として統一感のある美しい空間が生まれます。
ゲストへの配慮: どんな服装が良いか迷うゲストのために、目安を示すことで、安心して準備できるようにという新郎新婦からの親切心です。
写真映え: 統一感のある服装は、写真撮影の際にも見栄えが良く、一生の思い出となるアルバムがより素敵なものになります。
式のコンセプト: 特定のテーマやコンセプトがある結婚式の場合、ドレスコードを設けることで、ゲストも一緒にその世界観を共有できます。
2. 結婚式におけるドレスコードの「基本のキ」
具体的なドレスコードの指定がなくても、結婚式のお呼ばれゲストには、守るべき基本的なマナーがあります。これを押さえておけば、どんな結婚式でも失礼なく参加できます。
慶事の服装の基本原則
上品さと清潔感: 何よりも大切なのは、お祝いの席にふさわしい上品さと清潔感です。派手すぎず、地味すぎない、バランスの取れた装いを心がけましょう。
露出は控えめに: 特に女性の場合、胸元、背中、膝上のスカート丈など、過度な露出は避けるのがマナーです。肩出しのドレスの場合は、ボレロやストールを羽織るのが一般的です。
白は避ける: 白は花嫁の色とされているため、全身白のコーディネートは避けましょう。
カジュアルすぎる服装は避ける: デニム、Tシャツ、スニーカーなどのカジュアルなアイテムは、結婚式には不向きです。
男女別の基本スタイル
女性:
ワンピース・ドレス: ひざ丈からロング丈のものが一般的です。素材は、光沢のあるサテン、レース、シフォンなどが上品に見えます。
セットアップ: パンツスタイルやスカートとトップスのセットアップもOK。上品な素材とデザインを選びましょう。
羽織りもの: ボレロ、ストール、ジャケットなど、冷房対策や露出対策に。
バッグ: 小さめのクラッチバッグやパーティーバッグ。
靴: ヒールのあるパンプスが基本です。オープントゥやミュール、サンダルはカジュアルすぎるため避けるのが無難です。(ただし、カジュアルなガーデンウェディングなど、会場の雰囲気に合わせて許容される場合もあります)
アクセサリー: 華やかで上品なものを。パールやビジューなどが人気です。
男性:
ブラックスーツ・ダークスーツ: 黒、ネイビー、チャコールグレーなどのダークカラーのスーツが基本です。
シャツ: 白無地が基本ですが、淡い色のストライプなども許容されます。
ネクタイ: 白、シルバーグレーなどの慶事用ネクタイが基本。派手すぎない柄物もOKです。黒ネクタイは弔事用なので避けましょう。
靴: 革靴(紐付きのストレートチップやプレーントゥなど)。
靴下: スーツの色に合わせた長めのもの。
チーフ: ポケットチーフを挿すと、より華やかになります。
3. 具体的なドレスコードの指定を読み解く!
招待状に具体的なドレスコードが書かれている場合は、その指示に従いましょう。代表的なドレスコードと、それに合わせた服装のポイントをご紹介します。
「平服でお越しください」
最もよく見かける指定です。「平服」とは「普段着」という意味ではありません。結婚式においては、「略礼装」を指します。
女性:
ワンピース、セットアップ: 色やデザインに幅が広がりますが、上品さは忘れずに。派手すぎない柄物もOK。
素材: レース、シフォン、ツイードなど。
アクセサリー: 少しカジュアルダウンしてもOKですが、華やかさは保ちましょう。
男性:
ダークスーツ: 基本はダークスーツでOKですが、ブラックスーツでなくても可。
シャツ・ネクタイ: 白以外に、淡い色や控えめな柄物もOK。ネクタイも明るい色やおしゃれな柄物を選べます。
「カジュアルエレガンス」
比較的自由度が高く、おしゃれを楽しむドレスコードです。上品さを保ちつつ、トレンド感や個性を加えることができます。
女性:
ワンピース・セットアップ: デザイン性のあるものや、少し華やかな色合いも挑戦できます。
素材: ドレス感が出すぎない、適度な光沢や風合いのもの。
靴: パンプス以外に、ヒールのあるミュールなども許容される場合があります。(ただし、オープントゥは避けるのが無難)
男性:
ジャケット+パンツ: スーツでなくても、ジャケットとパンツの組み合わせでOK。ネクタイなしでも良い場合がありますが、会場の雰囲気に合わせましょう。
シャツ: ストライプやチェックなど、おしゃれなデザインも可。
靴: ローファーなど、少しカジュアルな革靴も選択肢に入ります。
「スマートカジュアル」
よりカジュアル寄りのドレスコードですが、決して普段着ではありません。上品さを保ちつつ、リラックス感のある装いです。ガーデンウェディングやレストランウェディングなどで指定されることが多いです。
女性:
ワンピース・ブラウス+スカート/パンツ: 素材やデザインは、より普段使いに近いものも可ですが、上品さを意識。
靴: フラットシューズやローヒールのパンプスもOK。
男性:
ジャケット+スラックス: シャツの上にジャケットを羽織るスタイル。
ネクタイ: 必ずしも必要ではありませんが、着用するとよりフォーマル感がアップします。
靴: 革靴であれば、デザインの幅が広がります。
「ブラックタイ」「ホワイトタイ」(※上級編)
これらは最も格式高いドレスコードで、日本ではほとんど指定されることはありません。海外の結婚式や、非常に格式高いパーティーなどで指定されます。
ブラックタイ(準礼装):
男性: タキシード着用。
女性: フォーマルなイブニングドレスやカクテルドレス。
ホワイトタイ(正礼装):
男性: 燕尾服着用。
女性: 最もフォーマルなロングイブニングドレス。
4. よくある疑問を解消!Q&A
Q. 黒いドレスはNG?
A. 全身真っ黒のコーディネートは、お祝いの席には不向きとされます。ただし、黒いドレス自体がNGというわけではありません。華やかな素材やデザインを選び、アクセサリーやバッグ、靴などを明るい色でコーディネートすることで、お祝いムードを演出できます。
Q. ストッキングは必須?
A. 女性の場合、夏場でも素足は避けてストッキングを着用するのがマナーです。肌色のものが基本ですが、最近ではラメ入りやワンポイントの入ったものなども人気です。
Q. 生花や造花の髪飾りはOK?
A. 花嫁が身につけることが多いので、原則としてゲストは避けるのが無難です。ただし、小さなコサージュや、上品な髪飾りであれば問題ありません。
Q. ブランド物のバッグやアクセサリーは派手すぎない?
A. 上品なブランド物であれば問題ありません。ただし、ロゴが大きく目立つものや、カジュアルすぎるデザインは避けましょう。あくまでお祝いの席にふさわしい、控えめな華やかさを意識してください。
Q. 急な招待で準備が間に合わない場合は?
A. 手持ちの服で対応できるか、信頼できる友人に相談してみましょう。また、最近はドレスのレンタルサービスも充実しているので、利用を検討するのも良い方法です。
まとめ:ドレスコードは「お祝いの気持ち」を伝えるツール
結婚式のドレスコードは、単なる服装のルールではなく、新郎新婦へのお祝いの気持ちや、場の雰囲気を大切にする心遣いを表すものです。
招待状に書かれたドレスコードをしっかり確認し、迷った際は「上品さ」「清潔感」「露出控えめ」という基本原則を思い出しましょう。そして、花嫁よりも目立たないよう、全体のバランスを考えてコーディネートすることが大切です。
この記事が、あなたの結婚式お呼ばれ準備の助けになれば幸いです。自信を持って、大切な方の晴れ舞台を心からお祝いしましょう!