危険なハチを徹底駆除!見つけ方から安全な対策まで
「庭にハチが飛んでいる…もしかして巣がある!?」
「ハチに刺されたらどうしよう…」
暖かくなると、ブンブンと飛び回るハチの姿を目にすることが増えます。特に、庭木や軒下などに巣を作られると、日常生活に不安を感じますよね。ハチの針には毒があり、刺されると激しい痛みや腫れを引き起こし、場合によっては命に関わるアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
この記事では、家に巣を作る可能性のある危険なハチの種類から、ハチの巣の安全な見つけ方、そして何よりも大切なハチに刺されないための予防策と、安全な駆除・対策方法まで、詳しく解説します。ハチの脅威から身を守り、安心して過ごせる環境を取り戻しましょう!
1. 家によく来る危険なハチの種類と特徴
日本には様々な種類のハチが生息していますが、特に家屋の近くに巣を作り、私たちに被害を及ぼす可能性のあるハチは、主に以下の3種類です。
スズメバチ:
特徴: 体長が大きく(2.5~4cm)、攻撃性が非常に高いのが特徴です。色は黒と黄色の縞模様がはっきりしています。
巣の形: ボール状やフラスコを逆さにしたような形をしており、マーブル模様の美しい層状の構造が特徴です。軒下、木の洞、土の中、屋根裏など、様々な場所に作ります。
危険度: 最も危険なハチと言われています。毒性が強く、複数回刺されるとアナフィラキシーショックのリスクが高まります。
アシナガバチ:
特徴: 体長は2~2.5cm程度で、体を支える脚が長く、ぶら下がるように飛ぶのが特徴です。色はスズメバチより薄い黄色と黒の縞模様です。
巣の形: シャワーヘッドを逆さにしたような、シャワーの穴が見えるハコ状の巣を作ります。開放的な場所に作ることが多く、軒下、ベランダ、木の枝などに見られます。
危険度: スズメバチほど攻撃的ではありませんが、巣に近づくと刺されることがあります。毒性もあります。
ミツバチ:
特徴: 体長は1~1.5cmと小さく、全体的に毛深く、丸みを帯びています。
巣の形: 板状の平らな巣を何枚も重ねて作ります。屋根裏や壁の中、床下など、閉鎖的な空間に作ることが多いです。
危険度: 基本的には温厚で、巣を刺激しなければ刺してくることは稀です。ただし、集団で刺してくる可能性や、アナフィラキシーショックのリスクはあります。巣に大量のハチミツが溜まり、二次被害を招くこともあります。
2. ハチに刺されないための予防策
ハチに刺されないためには、まず「ハチを寄せ付けない」「ハチを刺激しない」ことが大切です。
予防策1:ハチを寄せ付けない環境づくり
庭の手入れ: 庭木の剪定をこまめに行い、茂みの中に巣を作らせないようにしましょう。落ちた果物やジュースの空き缶などは、ハチのエサになるため放置しないこと。
食べ物・飲み物の管理: バーベキューやピクニックなどで屋外に食べ物や飲み物を置く際は、フタをするなどして、ハチが寄ってこないように注意しましょう。特にジュースや甘い飲み物には注意が必要です。
不用意に放置しない: ゴミ袋や空き容器などを屋外に放置すると、ハチがエサを探しに寄ってくることがあります。
予防策2:ハチを刺激しない行動
黒い服を避ける: ハチ、特にスズメバチは黒い色に攻撃性を示す傾向があります。屋外で活動する際は、白や明るい色の服を選ぶのがおすすめです。
香りの強いものを避ける: 香水、ヘアスプレー、柔軟剤などの強い香りにハチが寄ってくることがあります。屋外に出る際は、無香料のものを選ぶか、使用を控えましょう。
突然の動きを避ける: ハチが近くを飛んでいても、手で払ったり、急に走り出したりすると、ハチを刺激してしまいます。静かにその場を離れるようにしましょう。
巣に近づかない: 巣を見つけても、決して近づいたり、棒でつついたりしてはいけません。ハチを刺激し、集団で襲ってくる可能性があります。
3. ハチの巣を見つけたら!安全な対処法
ハチの巣を見つけた場合は、慌てずに冷静に対処することが重要です。
ステップ1:巣の種類と大きさを確認
まずは、遠くから巣の種類(スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ)と、大きさを確認します。
特にスズメバチの巣は危険性が高いため、慎重に行動しましょう。
ステップ2:駆除の判断と準備
巣が小さい場合(直径15cm未満のアシナガバチやミツバチの巣):
自分で駆除することも可能ですが、防護服や長袖・長ズボン、手袋、帽子、保護メガネなどを着用し、肌の露出をなくすことが必須です。
ハチ専用の殺虫スプレー(速効性・遠距離噴射タイプ)を用意します。
駆除は、ハチが活動をしない日没後に行うのが一般的です。
巣が大きい場合、スズメバチの巣、または不安な場合:
絶対に自分で駆除しようとせず、速やかに専門業者に連絡しましょう。 無理な自己判断は、命に関わる危険を伴います。市町村によっては、ハチの巣駆除の補助金制度がある場合もありますので、確認してみましょう。
ステップ3:自分で駆除する際の具体的な手順(※注意:危険を伴います)
服装: 肌の露出が全くない、厚手の防護服(なければ厚手の長袖・長ズボン、パーカーなど)を着用し、手袋、帽子、保護メガネ、タオルなどで顔や首を完全に覆いましょう。色は白や明るい色を選びます。
時間帯: ハチが巣に戻り、活動が鈍くなる日没後に行います。懐中電灯を使う際は、赤いセロハンを貼って光を和らげると、ハチを刺激しにくいと言われています。
風上から: 殺虫スプレーを噴射する際は、風上から行い、殺虫剤が自分にかからないように注意します。
噴射: 巣に近づきすぎず、用意したスプレーの届く距離から、巣穴に向かって集中的に噴射します。中にいるハチが出てこなくなるまで、十分に噴射し続けます。
巣の撤去: ハチの活動が完全に止まったことを確認してから、棒などで巣を落とします。落ちた巣は、ハチが戻ってこないように、新聞紙などで包んで可燃ゴミとして処理しましょう。
アフターケア: 駆除後も、しばらくは周囲を警戒し、戻りバチがいないか確認しましょう。
4. ハチ駆除のプロに任せるメリット
自分で駆除するのが不安な場合や、巣が大きい・スズメバチの巣の場合、専門業者に依頼する最大のメリットは「安全と確実性」です。
安全: 専門の防護服と適切な装備、知識を持ったプロが作業するため、刺されるリスクを最小限に抑えられます。
確実な駆除: ハチの種類や巣の場所に応じた最適な方法で、巣の奥深くまで効果的に駆除してくれます。戻りバチ対策や再発防止策も行ってくれる場合があります。
時間の節約: 自分で行う手間や危険がなく、迅速に解決できます。
まとめ:ハチの脅威から身を守る!適切な知識と行動で安心を
ハチの被害は、適切な知識と冷静な行動で防ぐことができます。
まずは、ハチの種類や生態を知り、危険性を正しく理解すること。
そして、ハチを寄せ付けない環境づくりと、刺激しない行動を心がける「予防」。
もし巣を見つけてしまったら、巣の種類や大きさで駆除の判断をし、必要であれば迷わず専門業者に依頼する「安全な対処」。
これらのポイントを押さえることで、ハチの脅威からご自身とご家族を守り、安心して過ごせる快適な生活空間を維持してくださいね。