「何書こう…?」を「スラスラ書けた!」に変える!生活作文のテーマと書き方ガイド
夏休みや冬休み、あるいは学校の宿題で「生活作文を書きましょう!」と言われると、「えー、何を書けばいいんだろう…」「いつも同じような内容になっちゃうな…」と、頭を抱えてしまうこと、ありませんか?
作文って、なんだか難しそう…って感じるかもしれませんが、実はあなたの**「毎日の生活」の中に、作文のタネはたくさん隠されている**んです!特別な出来事じゃなくても、心に残った小さな発見や、頑張ったこと、感じたこと、考えたこと…どんなことでも立派なテーマになります。
この記事では、「生活作文、どこから手をつけていいか分からない!」という小学生や中学生の皆さんが、スラスラと楽しく作文が書けるようになるための、テーマの見つけ方や簡単な書き方のコツ、そしてすぐに使える例文をたっぷりご紹介します。さあ、作文嫌いを克服して、あなたの気持ちを伝える「生活作文マスター」を目指しましょう!
「生活作文」ってどんな作文?
「生活作文」とは、その名の通り、日々の生活の中で経験したことや感じたことを、自分の言葉で表現する作文のことです。例えば、こんなことがテーマになります。
学校での出来事
家族との思い出
友達とのエピソード
頑張ったこと、挑戦したこと
新しく発見したこと
心に残った風景や言葉
考えたこと、疑問に思ったこと
難しい言葉を使う必要はありません。あなたが体験したこと、感じたことを、自分の言葉で素直に書くことが一番大切です。
もう悩まない!生活作文テーマの見つけ方
「テーマが見つからない!」という時は、次のヒントを参考に、身の回りを見渡してみましょう。
ヒント1:最近あった「ちょっとした出来事」を思い出そう
テストで良い点が取れた!/ちょっと悔しい思いをした…
新しい習い事を始めた/続けている習い事で成長を感じた
お手伝いを頑張った/失敗しちゃったけど、次は頑張る!
友達とケンカしたけど仲直りした/新しい友達ができた
初めて挑戦した料理/家族に喜んでもらえた料理
近所の公園で面白いものを見つけた
電車の中で優しい人に出会った
ヒント2:「五感」を使って感じたことをメモしよう
目、耳、鼻、口、手(肌)を使って「何を感じたか」を具体的に思い出してみましょう。
目:夕焼けがきれいだった、飼っているペットの面白い動きを見た、新しいお店を見つけた
耳:鳥のさえずりが聞こえた、友達の笑い声が響いた、工事の音がうるさかった
鼻:焼き立てパンのいい匂い、雨上がりの匂い、苦手な匂い
口:給食のメニューで美味しかったもの、初めて食べたもの、お菓子の味
手(肌):風が気持ちよかった、水が冷たかった、熱いものに触れた、猫の毛がふわふわだった
ヒント3:心に残った「感情」から広げてみよう
「嬉しかった」「悲しかった」「悔しかった」「感動した」「驚いた」「頑張った」など、あなたの心が動いた瞬間を深掘りしてみましょう。
嬉しかったこと:プレゼントをもらった時、褒められた時、目標を達成した時
悔しかったこと:試合に負けた時、テストで失敗した時、友達と意見が合わなかった時
頑張ったこと:苦手なことに挑戦した時、誰かのために尽力した時
感動したこと:映画を見た時、誰かの優しさに触れた時、美しい景色を見た時
簡単!生活作文の「書き方」3ステップ
テーマが決まったら、いよいよ書いてみましょう!作文は、大きく分けて3つのステップで書くことができます。
ステップ1:書き出し(導入)で読者を引き込む!
「誰に、何を、いつ、どこで」といった基本的な情報を入れて、これから何について書くのかを伝えます。読者が「面白そうだな」「読んでみよう」と思ってくれるような工夫をしてみましょう。
例文(テーマ:新しい習い事を始めたこと):
「先日、私はずっと憧れていた〇〇(習い事の名前)を始めました。最初はドキドキでしたが、新しい世界に飛び込むことにワクワクしています。」
「今年の夏休みは、私にとって忘れられない夏になりそうです。なぜなら、初めて〇〇(習い事の名前)に挑戦したからです。」
ステップ2:中身(本論)で詳しく伝える!
一番伝えたい部分です。テーマについて、**具体的に「何があったか」「どう感じたか」**を詳しく書きましょう。
出来事: どんなことがあったのか、誰と、どこで、どうなったのかを、時間や順序に沿って書くと分かりやすいです。
感情や考え: その時、自分はどう思ったのか、どんな気持ちになったのかを素直に書きましょう。「嬉しかった」「悲しかった」だけでなく、「胸が熱くなった」「なんだかモヤモヤした」など、具体的な感情を表す言葉を使うと、より伝わりやすくなります。
五感を意識する: 「〇〇の匂いがした」「カサカサと音がした」「サラサラした手触りだった」など、五感で感じたことを加えると、情景が目に浮かびやすくなります。
例文(テーマ:新しい習い事を始めたこと)続き:
「初めて〇〇(習い事の名前)に行った日、私は少し緊張していました。教室に入ると、たくさんの人がすでに練習していて、みんなとても上手で驚きました。(←出来事、感情)先生は優しく、私にもできる簡単な動きから教えてくれました。最初はぎこちなかったけれど、先生が『上手だよ!』と褒めてくれるたびに、体が少しずつ軽くなるような気がしました。(←具体的な出来事、感情の変化)」
「練習中、私は何度も失敗してしまいました。特に〇〇の動きが難しくて、何度も諦めそうになりました。(←具体的な出来事、感情)でも、隣で練習していた友達が『一緒に頑張ろう!』と声をかけてくれて、その言葉にとても励まされました。汗がだらだら流れて、体はクタクタになったけれど、心はなぜかとても充実していました。(←五感、感情の変化)」
ステップ3:結び(まとめ)で自分の成長や学びを伝える!
作文の締めくくりです。今回の出来事や経験を通して、自分が何を学んだか、どう成長したか、これからどうしていきたいかなど、未来に繋がる言葉でまとめましょう。
例文(テーマ:新しい習い事を始めたこと)続き:
「〇〇(習い事の名前)を始めてみて、最初の一歩を踏み出す勇気と、諦めずに続けることの大切さを学びました。まだまだ上手ではないけれど、これからも練習を続けて、いつか発表会で堂々と踊れるようになりたいです。新しいことに挑戦する楽しさを教えてくれた〇〇(習い事の名前)に感謝しながら、これからも頑張っていきたいです。(←学び、成長、今後の目標)」
【実践例】こんなテーマで書いてみよう!例文つき
具体的なテーマと、書き方のヒント、例文を見てみましょう。
テーマ例1:家族と協力して大掃除をした日
書き出し: 「先日、我が家では年に一度の大イベント、大掃除がありました。私はちょっと憂鬱でしたが、家族みんなで協力して取り組むことになりました。」
中身:
自分の担当場所(お風呂、台所など)や、そこでどんなことをしたか。
大変だったこと、苦労したこと。(例:お風呂の鏡のウロコが取れなくて苦戦した)
家族の誰がどんな風に手伝ってくれたか、助けられたこと。(例:お母さんが別の汚れの落とし方を教えてくれた)
みんなで協力している時の様子や、感じたこと。(例:お父さんが高いところを掃除してくれて頼りになった、兄弟と笑いながら作業した)
部屋がきれいになっていく様子や、達成感。
結び: 「大掃除は大変だったけれど、家族みんなで協力することで、短時間でピカピカにすることができました。きれいになった部屋を見て、とても気持ちが良かったです。これからも家族の一員として、家のことを積極的に手伝っていきたいです。」
テーマ例2:通学路で見つけた「小さな発見」
書き出し: 「いつもの通学路。毎日歩いているから、特に何も変わらないと思っていたけれど、ある日、小さな発見がありました。」
中身:
いつ、どこで、何を見つけたか。(例:通学路の隅に小さな花が咲いているのを見つけた)
その発見が、普段の何気ない風景をどう変えたか。(例:いつもは素通りしていたけれど、その花を見つけてから周りの景色に目を向けるようになった)
その発見から、どんなことを考えたか。(例:こんな小さな花も一生懸命咲いているんだな、私も頑張ろうと思った)
その後、その場所がどうなったか、あるいはどう変化したか。
結び: 「小さな花を見つけたことで、私は毎日通る道の中に、たくさんの発見があることに気づきました。これからは、もっと周りの風景に目を向け、小さな変化にも気づけるような人になりたいです。」
まとめ:あなたの「心」が動いた瞬間を、言葉にしてみよう!
生活作文は、あなたの日常の出来事を振り返り、そこから何かを感じたり、学んだりする素晴らしい機会です。完璧な文章を目指す必要はありません。大切なのは、あなたの「心」が動いた瞬間に焦点を当て、それを素直な言葉で表現することです。
今回ご紹介したテーマの見つけ方や書き方のヒント、例文を参考に、ぜひあなたの「とっておきの出来事」を、作文にしてみませんか?きっと、書けば書くほど、作文が楽しくなってくるはずですよ!