夫と離れるのは「楽」それとも「不安」?単身赴任経験者に聞いた妻の本音
夫の単身赴任が決まったとき、妻として感じる気持ちは人それぞれですよね。「一人になって寂しい」「家事が大変になる」といった不安もあれば、「自分の時間ができて楽になるかも」「趣味に没頭できる」といった意外な本音も。
単身赴任は、家族にとって大きな転機。特に、残される妻にとっては、生活がガラリと変わるきっかけになります。今回は、単身赴任を経験した奥様たちのリアルな声をもとに、夫と離れることの「楽な面」と「不安な面」を深掘りし、その両面とどう向き合っていくかを考えていきましょう。
夫が単身赴任!妻が感じる「楽な面」って?
意外に思われるかもしれませんが、夫が単身赴任になったことで「楽になった」と感じる妻は少なくありません。どんな点が楽になるのでしょうか?
1. 自分のペースで生活できる自由
これまで夫に合わせていた食事の時間やお風呂の時間、テレビ番組の選択など、日々のルーティンから解放されることで、自分のペースで生活できる自由を感じるという声が多く聞かれます。
- 家事の負担が減る: 夫の食事の準備や洗濯物の量が減るだけでも、家事の負担は大きく軽減されます。食事が一人分になったり、子どもと自分だけの分になったりすることで、献立を考えるのも楽になりますね。
- 時間を自由に使える: 夫がいない分、夜の時間を自分の趣味や習い事、資格取得のための勉強などに充てられるようになります。「今までできなかったことに挑戦するチャンス!」と前向きに捉える方もいます。
- 人間関係のストレスが減る: 夫婦間のちょっとしたすれ違いや価値観の違いからくるストレスが、一時的に解消されることで、精神的なゆとりが生まれることもあります。
2. 家計管理や金銭面での余裕
単身赴任手当が出る場合、世帯全体としての収入が増えることがあります。二重生活になるため出費も増えますが、その分、家族旅行の費用に充てたり、貯蓄に回したりと、家計管理に選択肢が増えると感じる人もいます。
それでもやっぱり感じる「不安な面」とは?
もちろん、「楽になった」と感じる一方で、単身赴任は多くの不安を伴うものです。どんな不安を抱えることが多いのでしょうか?
1. ワンオペ育児・家事の負担増
小さなお子さんがいる場合、夫がいた時には分担できていた育児や家事をすべて一人でこなさなければならなくなります。
- 育児の負担増: 子どもの送迎、食事、入浴、寝かしつけなど、すべてを一人で担う「ワンオペ育児」になることで、心身ともに疲弊してしまう可能性があります。
- 急なトラブルへの対応: 子どもが病気になった時や、夜中に何かあった時など、緊急時に頼れる人がいない不安は大きいでしょう。
2. 精神的な孤独感や寂しさ
たとえ自分の時間ができても、やはり夫がいない生活は寂しさを伴います。
- 話し相手がいない寂しさ: 日常の出来事や悩みなどを共有する相手が家にいないことで、孤独感を感じやすくなります。特に、子どもがまだ小さく会話が難しい場合は、大人とのコミュニケーション不足を感じることも。
- 精神的な支えの不在: 普段は意識しなくても、夫がそばにいることで得られていた安心感や精神的な支えがなくなることで、心細さを感じるようになります。
- 夫婦関係の変化への不安: 物理的に距離が離れることで、夫婦の絆が弱まるのではないか、浮気などの心配がある、といった不安を抱く人もいます。
3. 金銭面での新たな負担
単身赴任手当があるとはいえ、夫の赴任先での生活費と自宅の生活費、そして月に数回の帰省費用など、二重生活による出費は家計に大きな負担となることがあります。貯蓄計画の見直しが必要になるケースも多いでしょう。
単身赴任を乗り越えるためのヒント!妻が実践したいこと
単身赴任は決してネガティブなことばかりではありません。夫婦で協力し、上手に乗り越えるためのヒントをご紹介します。
1. 夫婦間のコミュニケーションを密に!
物理的な距離は離れても、心の距離は縮めることができます。
- こまめな連絡: LINEや電話、ビデオ通話などを活用し、毎日短い時間でも良いので連絡を取り合いましょう。日々の出来事を共有することで、お互いの状況を把握し、心のつながりを保てます。
- 定期的な帰省・面会: 可能であれば、月に1~2回は会う機会を作るのが理想です。直接会って話すことで、不安やストレスを解消し、夫婦の絆を再確認できます。
2. 周囲のサポートを積極的に活用する
一人で抱え込まず、頼れる人には積極的に頼りましょう。
- 実家や友人の協力: 困った時は、実家の両親や親しい友人に相談したり、サポートをお願いしたりする勇気を持ちましょう。
- 地域のサービス活用: 子育て支援センターやファミリーサポート、一時保育など、地域の育児支援サービスを調べて活用するのも有効です。
3. 自分の時間を充実させる
「楽な面」で挙げたように、単身赴任は自分の時間を確保できるチャンスでもあります。
- 新しい趣味を始める: 興味があったけれど時間がなくてできなかったことに挑戦してみましょう。
- 友人と交流する: 積極的に外出したり、友人と会って話したりすることで、気分転換になります。
- セルフケアの時間を確保: 忙しい中でも、自分の心と体を労わる時間を作り、リフレッシュすることを心がけましょう。
4. 夫婦で役割分担やルールを話し合う
単身赴任が決まったら、事前に夫婦でしっかりと話し合い、役割分担や生活のルールを決めておくことが大切です。
- 家事・育児の分担: 夫が週末に帰省した際に手伝ってもらうことや、遠隔でできるサポート(例:オンラインで子どもの宿題を見る)などを決めておきましょう。
- 生活費の管理: 二重生活になることで、家計の負担が増えます。事前に夫婦でしっかり話し合い、予算や貯蓄計画を見直すことが重要です。
まとめ:単身赴任は夫婦の絆を深めるチャンス!
夫の単身赴任は、妻にとって「楽」な面と「不安」な面が混在する、複雑な感情を伴うものです。しかし、これは夫婦がお互いを思いやり、新しい生活様式を築いていくためのチャンスでもあります。
不安な気持ちを一人で抱え込まず、夫と積極的にコミュニケーションを取り、周囲のサポートも活用しながら、前向きにこの期間を乗り越えていきましょう。きっと、単身赴任期間を終えた時、夫婦の絆はより一層深まっているはずですよ。