「保育園に預けるのはかわいそう?」現役保育士が伝える、親子の笑顔につながるヒント


小さなお子さんを保育園に預ける時、「かわいそうかな…」「もっと一緒にいてあげたいのに」と胸が締め付けられるような気持ちになった経験はありませんか? 特に、朝の「行きたくない!」という泣き声を聞くと、親としては心が折れそうになりますよね。

でも、安心してください。その「かわいそう」という気持ちは、お子さんへの深い愛情があるからこそ湧いてくる、自然な感情なんです。そして、現役の保育士として日々多くのお子さんと親御さんを見てきた私が、声を大にしてお伝えしたいのは、**「保育園に預けることは、決してかわいそうなことばかりではない」**ということです。

今回は、親御さんのそんな不安な気持ちに寄り添いながら、保育園が子どもたちに与える豊かな成長、そして登園をスムーズにするための心強いヒントをお届けします。

親御さんの「かわいそう」に寄り添う保育士のホンネ

「保育園で寂しい思いをしているんじゃないか」「愛情不足になってしまうんじゃないか」そんな親御さんの心配は、私たち保育士もよく理解しています。その思いは、お子さんを深く愛している証拠。だからこそ、どうかご自身を責めないでくださいね。

保育園では、私たち保育士が一人ひとりのお子さんに愛情を注ぎ、発達段階に合わせた丁寧な関わりをしています。お家ではできないようなダイナミックな遊びや、友達との関わりの中で生まれる学びがたくさんあります。お子さんは、決して「我慢している」だけではありません。新しい環境で、たくさんの刺激を受けながら、毎日ぐんぐん成長しているんですよ。

実はメリットいっぱい!保育園が育む子どもの力

「かわいそう」という気持ちの裏には、もしかしたら保育園生活の「見えない部分」への不安もあるかもしれません。でも、保育園にはお子さんの成長を力強く後押しする、たくさんのポジティブな側面があります。

  1. 社会性・コミュニケーション能力が育つ:

    同年代の子どもたちとの集団生活の中で、遊びを通して「貸して」「どうぞ」「一緒にやろう」といったやり取りを自然と学びます。時にはケンカをしたり、仲直りをしたりする経験を通じて、相手の気持ちを理解する力や、自分の気持ちを伝える力が育まれます。これは、家庭ではなかなか得られない貴重な経験です。

  2. 自立心が芽生える:

    自分で着替えをしたり、食事の準備を手伝ったり、片付けをしたり…。保育園では、子どもたちが自分でできることを少しずつ増やしていく機会がたくさんあります。保育士は、子どもたちの「やりたい!」という気持ちを大切にし、見守りながらサポートすることで、自立心を育みます。

  3. 多様な遊びと学びの機会:

    絵の具を使ったお絵描き、粘土遊び、ブロック、体操、リトミック、季節の行事など、保育園には家庭ではなかなか用意できないような様々な遊びや学びの機会が豊富にあります。子どもたちは、興味の幅を広げ、五感を刺激しながら、日々新しい発見をしていきます。

  4. プロの目による成長サポート:

    私たち保育士は、子どもの発達に関する専門知識を持っています。一人ひとりの成長段階や個性を見極め、適切な声かけや援助を行うことで、その子が持つ可能性を最大限に引き出すお手伝いをしています。ご家庭で気になることがあれば、いつでも相談できる心強い存在です。

「登園しぶり」は愛情の証!乗り越えるヒント

どんなに保育園が楽しくても、時には「登園しぶり」が起こることがあります。これは、お子さんが親御さんを信頼し、甘えたい気持ちの表れ。愛情があるからこその行動です。そんな時、親御さんが試せるヒントをご紹介します。

  • 登園前の「見通し」を伝える: 「保育園に着いたら、先生が絵本を読んでくれるね」「お友達とブロックで遊べるよ」など、保育園での楽しい活動を具体的に伝えて、期待感を持たせてあげましょう。
  • 短いお見送りを心がける: 別れ際に長々と引きずると、お子さんの不安が増してしまいます。「いってらっしゃい!大好きだよ」と笑顔で声をかけ、ギュッと抱きしめたら、振り返らずにサッと送り出すのがポイントです。
  • 保育士との連携を密に: お子さんの好きな遊びや、お家での様子を保育士に伝えておくと、園での生活に活かせることがあります。また、登園後の様子を保育士から聞くことで、親御さんも安心して過ごせます。
  • 親御さん自身の気持ちの切り替えも大切: お子さんの泣き声は辛いですが、親御さんが「大丈夫!」という前向きな気持ちでいると、その気持ちはお子さんにも伝わります。保育園に預けることは、お子さんの成長の場を与えているのだ、と自信を持ってください。

現役保育士が伝えたい!ママ・パパへ贈るメッセージ

毎日、仕事や家事、子育てに奮闘されているママさん、パパさん、本当に頭が下がります。

保育園は、お子さんにとってたくさんの「初めて」や「できるようになった!」を経験する場であり、社会への第一歩を踏み出す大切な場所です。そして、親御さんにとっても、仕事と子育てを両立しながら、社会と繋がり、自分らしく輝ける場所へと背中を押してくれる存在です。

お子さんが笑顔で保育園に通うことが、親御さんの安心につながり、ひいては家族みんなの幸せにつながると、私たちは信じています。もし、ふと不安になったら、保育園の先生に頼ってください。私たち保育士は、いつでも親御さんとお子さんの味方です。

どうか、ご自身の子育てを誇りに思い、自信を持って毎日を過ごしてくださいね。

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