お正月飾りはいつまで飾るのが正解? 地域ごとの違いから正しいしまい方まで徹底解説!
新しい年を迎えるにあたり、門松やしめ飾り、鏡餅といったお正月飾りを飾るのは、日本の素敵な伝統ですよね。清々しい気持ちで新年を迎え、家族の健康や幸せを願う大切な行事です。でも、「これって、いつまで飾っておけばいいんだろう?」「どうやって片付けるのが正しいの?」と、迷ってしまうことはありませんか?今回は、そんなお正月飾りの期間や、地域ごとの違い、そして正しいしまい方まで、分かりやすくご紹介します。これを知れば、来年のお正月準備ももっと安心して楽しめますよ!
お正月飾りを飾る期間「松の内」って知ってる?
お正月飾りを飾っておく期間は、「松の内(まつのうち)」と呼ばれています。この松の内は、年神様(としがみさま)が滞在してくださる期間とされており、神様をお迎えし、お見送りするための大切な期間です。
しかし、この松の内の期間は、地域によって少し違いがあるんです。
- 関東地方や東北、九州地方など多くの地域: 一般的に1月7日までとされています。
- 関西地方など一部地域: 1月15日(小正月)までとする場合が多いです。
これは、年神様がいらっしゃる期間の考え方が地域によって異なるためです。お住まいの地域の慣習に合わせて確認するのが一番ですが、迷ったら1月7日を目安にするのが無難でしょう。
鏡餅はいつまで飾る?
お正月飾りの中でも、特に食べることを前提とする鏡餅は、少し期間が異なります。鏡餅は、1月11日の「鏡開き(かがみびらき)」まで飾るのが一般的です。鏡開きでは、飾った鏡餅を割って(「切る」は縁起が悪いとされるため)、お汁粉やお雑煮にして家族でいただきます。これは、年神様の力を分けていただき、無病息災を願う意味が込められています。
なぜ「松の内」で片付けるの?
松の内に飾りを片付けるのは、年神様が家からお帰りになるためとされています。この期間を過ぎて飾っておくと、年神様に対して失礼にあたるという考え方があるからです。
また、門松やしめ飾りは、年神様を迎えるための目印であり、年神様が宿る依り代(よりしろ)でもあります。役目を終えた飾りを適切に片付けることで、次の年も気持ちよく年神様をお迎えする準備ができると考えられています。
お正月飾りの正しいしまい方・処分方法
お正月飾りは、ただゴミとして捨てるのではなく、特別な意味を持つものとして敬意を払って処分するのが理想的です。
-
神社での「どんど焼き」に奉納する
これが最も伝統的で、推奨される処分方法です。多くの神社や地域では、1月15日の小正月を中心に「どんど焼き」や「どんど焼き」、「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる火祭りが行われます。これは、お正月飾りを焼いて、その煙とともに年神様を天にお見送りし、無病息災や五穀豊穣を願う行事です。
お住まいの地域の神社で、どんど焼きの実施の有無や日時を確認してみましょう。
-
自宅で清めてから処分する(難しい場合)
どんど焼きに参加できない、近くで行われていない、という場合は、自宅で清めてから処分する方法もあります。
- 白い紙や新聞紙の上に飾りを置き、塩を軽く振って清めます。
- 他のゴミとは別に、透明な袋に入れるなどして、自治体の分別ルールに従って可燃ゴミとして出します。この際、ゴミ収集の方への感謝の気持ちも込めて、「お正月飾り」などと一言添えて目立たせるとより丁寧です。
-
注意点
- 自分で燃やす場合: 庭などで燃やす場合は、火の取り扱いに十分注意し、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。必ず、土の上で清めた塩を撒いてから焼くのが良いとされています。
- 早すぎる片付けは避ける: 29日や31日に飾りを片付けるのは、それぞれ「二重苦」「一夜飾り」といって縁起が悪いとされています。一般的には1月7日、遅くとも1月15日の松の内を過ぎてから片付けるようにしましょう。
お正月飾りは、私たち日本人が大切にしてきた「ハレの日」を彩る大切な存在です。その期間や正しい片付け方を知ることで、より一層、新年を清々しい気持ちで迎え、伝統を大切にする心を感じられることでしょう。今年の年末年始も、ぜひ心を込めてお正月飾りを飾り、健やかな一年を願ってくださいね。